=終章= |
見届けるエラブの父は、…そのまま、風化し…崩れ去る。 憎悪の発信源を失った機械はそれでも、憎悪を吸い上げようと、様々な圧力を上げ、火花を散らす。 そして、アドベルの体の石化は止まったが、…すでに石化した胴は風化し、 残された首が地面に落ちた。 なんとか思考だけを巡らせる血流はあったのだろう、打ち付ける額より血を流し、…階段下に転げ落ちていき…。今にも崩壊しそうな火花と爆音に染まる光景を瞳いっぱいに映し出し、 そして、…最後に、動かせそうな唇で… 「さよなら」 と、語ったのだった。 |