=第4章・第47部=
始まり

 

「それは…」
「ここが、[Shadow-Brean]系列の場所で、ちょうど教育で派遣していたからな。彼女を使う」
「彼女、…?」
 真吾の疑問をよそに、手元のキープッシュを押していくナウ。そして、その手が止まった時、真吾にニヤリとしてみせた。
「まだ、問題事は山積みだが、人の行動を観察させる事で、情報構築と人間的行動を記憶。そういった事を溜めていく事で、より人間味あふれる事が可能になる。だから、監視下における範囲で運用をしているのさ」
 そして、最後に[実行]のキーを押し、ナウが呟く。
「自動人形をね」

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