=第4章・第27部=
始まり

 

「時空間も俗称だが、的を得たものだと思うね。つまり、平行世界の移動を試みるならば、その時空間へ入る方法を見つけ、再び世界に飛び込む方法を見つければいい」
 ナウがここでニコリと、笑い、もう一つの事を皆に問いかける。
「ここで、もう一つ。俺はセカンド・サードと言ったが、もう一つあると思うだろ?」
 久美が「ファーストね」と、つぶやいた。
「2、3ならば、1がある。つまり、ファーストが始まりだ」
 そして、もう一本シュガースティックを取り出し、三本を平行に並べる。

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