クロッキーとは、素描といわれるものです。
素描というものは、美術を学ぶ上での基礎訓練技法のひとつにあたります。
4コマにもついていますが、素描を行う上での注意事項は、以下の点が上げられます。・対象物を観察することが重点にした練習です。
立っている人間、座っている人間、軽く振り向く人間…等、
人の体は様々な向きに動きますので、それを認識して相手を描くわけです。
まずはじめに、人間の構造を頭の中に叩き込むことが大切です。
このクロッキーというのは、対象物を的確に書くというのが目的ではなく、
対象物の概要、もしくは対象物の特徴を捉えるのが、重要視されています。
つまり、頭の中に人間の基本的構造を叩き込む訓練というべきでしょうか。
どんなに格好のいい顔のキャラを描いても身体バランスが崩れていると
(たとえば、等身倍率を間違えたり、部分の長さを間違えたり)
人といえない形状バランスになります。
クロッキーを行う際は、とにかく相手をよく観察してあげることが重要です。
・仕上げる時間は短く、仕上げ方も端的に
この素描は、見るための訓練となります。
そのため、長い時間をかけるのはあまりよくありません。
練習は端的に的確に仕上げていくのが大事です。
人物クロッキーを行う時間は3〜5分以内としましょう。
(風景クロッキーに際しては、5〜10分となります)
この時間ほどで、対象物バランスは大体的確に捉えれます。
線もかしこまった丁寧さを要しません。
とにかく的確に対象特徴を捉え、ざっくりと書き上げることを心がけましょう。
一筆書きに近い状態でもいいかもしれません。
また、消しゴムを使うことは、基本禁止となっております。
(当たり前の話、消しゴムで消す時間がもったいないからです。)
腕の長さを間違えたとしても、気にせず上から書き直していきましょう。
後で、確認する際に次回描く際の注意点にできるからです。
クロッキーの見本というわけではないですが、
大学時代、授業で行ったクロッキー作品です。全て、5分以内に作成したものです。
スキャナーの関係で、足の切れているものがありますが、
基本は全身を入れることにあります。
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