人体のバランスについて・其の二

 

まずは人体の仕組みについて少しお話しておきます。
人体はまず骨格があり、そして肉がつきます。
ですから、人間のキャラクターを描く上でこのこと大きく外れるような事はないでしょう。

私自身、いきなり、キャラを描ける訳がありませんので、
描く際は模範図のようなアタリを使用します。
アタリとは、モノを描く上での下絵、
もしくはガイドと考えていただいて結構です。

その際、使用するアタリは主に二通りの方法を扱っています。
それを「骨格標」と「肉質標」と言う具合に呼ぶこととします。
(もちろん、造語ですので専門誌には乗ってません)
上部の模範絵は左より
「骨格標・側面」「肉質標・側面」「骨格標・正面」「肉質標・正面」
となります。

[骨格標]は人間の骨、つまり骨格を簡易的な線で表したもので
この上に肉付け、作画していくことになっています。
また[肉質標]は筋肉の輪郭を捉え、そこから作画していきます。

私はこの二つのアタリを場合によって使い分けたり、複合的に使用しています。
私の場合、直立や立ちポーズ、簡単な座りポーズには[肉質標]を使用しますが、
腕の絡み、組み足、複雑な構成を使用する場合、[骨格標]を使用します。

ちなみに上部の模範絵は私の描きやすいように特化した描き方なので
まねをする必要はありません。
人により、この[肉質標][骨格標]は描き方が変わります。
その他の漫画作成の専門書に載っているものを参照に
独自の[肉質標][骨格標]を作り上げることが、早く全身像を描くことへの近道となります。

 

モドル