では、どのように作画していけばよいかを解説していきます。 格好の良いキャラクターというのは基本的に長い足の場合が多いですね。
でも、際限なく長いわけではありません。化け物ではないのですから…
私の綺麗な足の長さは、
基本的に上半身(頭頂から股下)と下半身(股下から足先)の長さが二部する所か、
下半身のみ頭一つ分長い、程度が基準となります。
膝関節はちょうど足の長さの中央辺りが目安です。
子供や老人を描く場合は、下半身の長さを頭一つ分短くするとそれらしく見えます。
また、幼児(6歳未満)の場合、頭、体、足の長さが均等になると、綺麗にまとまります。
そして、下半身の股関節部分の角度の書き方は…
言葉では難しいですね…右下の絵が一応その角度表です。
あくまで目安的に描いているので、実際はもう少し違うと思いますがおおむねこのようなものでしょう。
座ることに関しても、一応、正座と体育座りを用意しました。
こういったポーズの場合、難しいのが、足の肉と肉がぶつかり押しつぶされた所です。
この場合、[骨格標]を取り、膝の部分を二重関節にして作画すると楽になります。
正座はそれに体の重さで足の肉が横に膨れるので、心なし平坦さを持たせることを心がけてください。
そして、体育座りでは、側面の角度限界表を見ていただけるように真上に足が上がる訳ではありません。
よほど軟体な体を持つ人以外は角度的には100度ほどと考えてください。
よって、体育座りの際、股下がなるべく前に突き出される格好になるため、
背骨も腰にかけて釣り針のように曲がり、やっと、目の前に足が来るわけです。
私の今までの作画経験の理屈上では、以上の事が言えるでしょう。
ただし、これを見れば、すぐに実行できるというわけではありません。
ある程度、練習すればできるようになると思いますが、これが無意識のうちに出来るようになって、
初めて今の作品が出来るようになった訳です。
絵の道には、決して楽なものはありません。日々の努力があってこそ、初めてなし得るのですから…
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