さて、これまでの講習は腕や下半身などといった細部分に当たる部分です。
やはり、そういったところは難しく、人は苦手とします。
が、そういった部位は絵によっては描く必要も無く、練習をしなくとも良かったりします。(実際はするべきですが)
みなさんが描く場合、主に重要視となるのが顔ではないでしょうか…
キャラクターを表すアイテムの一つといっても過言ではありません。
顔の無いキャラクターなど意外性を求める以外、何があるのでしょう。
もし、自分のキャラを世に知らしめるならば、顔は重要な部位となります。
また、版権キャラの描写も、その所有するもの(武器や防具、道具など)を誇示する以外に彼らを表すには顔ぐらいはっきりしているものはありません。
これらの結果、キャラ描写をする多くの人は、それなりの顔描写は出来るでしょう。ですが、それなりでよろしいのでしょうか。版権キャラを描くにしても、まるで仮面のように表情の有無もなく、常に一定の方向しか持たない顔。
あなたはそんなキャラを描いて満足しているのなら、構いませんけど…。
まず、顔の難しい部位はどこに当たるのか検索してみます。が、多分全体でしょうね。表情を決めるというのは、それほど難しいものです。
では、持論によるどういったところを重点にしていけばいいかを講習していきたいとは思います。
表情を決める要因は、角度が挙げられます。
うつむく顔、仰ぎ見る顔、斜め横に沈む顔、真正面、側面…ただ、それらの向きだけで貴方はどんな表情を思い浮かべられますか。
次に口元です。たった線一本で表せられる存在ですが…
つむぐ口、薄開きの口、頬側に引きつった口、真一文字に結ぶ口、軽く開く口。口元は表情の重要なコンセプトです。これを失敗すると、見事にぶち壊しになる場合も多く、慎重さを要求されるものです。
そして、瞳です。口と同じく、むしろことわざの通り、「目は口ほどにものを言」います。気をつけてください。例えば、
黒目の無い眼、伏せ気味の眼、見開いた眼、星が浮かぶ眼。こういったように表情と…なによりキャラクターの性格が一目できる場合もあります。気をつけてください。
最後は、眉毛です。これは、むしろ口元とセットに考えていただければ、その必然性が分かるでしょう。
ヘの字の眉、逆への字の眉、真横な眉、片側だけつりあがる眉。口元と同化をする場合、これは敏感に結合しあいます。微妙な表情(無表情など)を描く際は気をつけてください。
もちろん、それ以外にも頬、耳、鼻といった機関もキャラ特性の決め手になります。
それなりにで満足していては、決して上達はないでしょう。また、顔は見る方に好かれるための重要なアイテム部位だということを忘れないでください。
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