人体のバランス(手)について

 

      

触れる、掴む、握る、覆う、、突く、殴る、囲む、添える、かける、結う…など
まだ、手で行う動作を表す単語は思いつくだけでも少なくはありません。
手とは、人間が生きるうえでの作業を行うための最重要となる部位ではないでしょうか。
そして、決して表立つことの無い極めて影に徹っし、キャラクターの脇役として重要部にしめています。
ですが、描くと言う点については、できることならば避けたい部位ではあります。
細い指先と無造作に動ける手甲によって複雑な動きを見せれる(絡めるや合わせる…等といった)部位であるためです。

この手については、他の部位と同様に骨から…というわけにはいきません。
なぜなら、指先と言うのはきわめて細い存在です。骨の上に筋のみ筋肉で構成されているためです。
そのため、骨を描くよりその手自体を見るようにしてください。
そのままで観察する、鏡を見ながら観察する、人に手伝ってもらう、などを基本に習得するしかありません。

あえて、この講義で手を描く上での注意点を申せば、大きさについてです。
手のサイズは意外と小さいと勘違いしやすい方がいます。確かに手というのは体に対して、小さい部位ではありますが…
よく自分の手を観察してみてください。実感しやすい方法は、手の平を顔を覆ってみるという方法があります。
その大きさは片手だけで顔の半分を覆えるほどになると思います。
よほどのデフォルメキャラ(SDに入るほどの等身)でない限り、手の大きさには気をつけてください。
目安的にですが、二の腕の長さ(肩口からひじまで)の1/3程度が手の長さ(手首から中指の指先)だと考えていただければ結構です。
もちろん、手の大きさには個性が現れるので、異様に小さくするのも大きくするのも構いませんが…

 

モドル