=第一章=
[A Hit of Hunch]
第13話・赤の12標

 

「物語…だと」マグデス王は声戦慄かせるも、男はフッと笑うだけであった。
「ええ、言っての通りですよ…。物語が始まるのです…」
「民を苦しめるを物語と言うか、人の死を…世の混乱を物語と言うか!!」
 王は憤りを強め、そう問うも、男はただただ笑い、「ええ、まったく…その通りで」と、言うだけであった。
「そして、マグデス王よ」男は笑いながらも言葉を告げる。
「まずはあなたが、…全ての始まりとなります」
 男は一歩、踏み出し、さらに、 言葉を続ける。
「ここで、私に殺される所から、始まるのです」

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