=第一章= |
「物語…だと」マグデス王は声戦慄かせるも、男はフッと笑うだけであった。 「ええ、言っての通りですよ…。物語が始まるのです…」 「民を苦しめるを物語と言うか、人の死を…世の混乱を物語と言うか!!」 王は憤りを強め、そう問うも、男はただただ笑い、「ええ、まったく…その通りで」と、言うだけであった。 「そして、マグデス王よ」男は笑いながらも言葉を告げる。 「まずはあなたが、…全ての始まりとなります」 男は一歩、踏み出し、さらに、 言葉を続ける。 「ここで、私に殺される所から、始まるのです」 |