=第二章= |
「休養中、申し訳ないわね」 「いえ、…そのようにお気遣いいただける事、心染み入るものです」 外にいた衛兵を招きいれ、トゥアを預けたクリスは、ベッドに半身を起こしたアドベルに声をかける。 それに対し、起き上がろうとするアドベルへ、クリスは手をかざし押しとめ、それから、言葉を続けた。 「そのままで、答えなさい。アドベル」 強く、…低く強い声色でもって、アドベルを制するクリス。…に、アドベルは従い、続く言葉を待った。 「雲の問い…とは?」 その一言を放つクリス。それに、アドベルは閉口し、そして、…口元だけを微笑ました。 「お答えすることは出来ません」 「答えるまで、あなたをここに括る事もできるのですよ」 「そうであったとしても…、私はあなたに語る事はできません」 クリスの言葉に、頑ななアドベル。であったが、一言だけ、答えを述べた。 「それは、あなたがPlayerであるから…」 |