=第二章= |
「プ…レィヤ…、Player…?」 クリスはアドベルの言葉を反芻し、問いただそうとするが、…アドベルが見つめ返す。 そう、その見つめ返しに…クリスは言葉を失う…。 そのおかしいとも思える、息詰まりと胸の高鳴りを感じつつ、…アドベルの言葉を待った。 そして、アドベルが口を開けかけ、しかし、閉じて…視線を逸らし、…中空を見つめ、 そして、やっと、言葉を発した。 「王女、…あなたは、…素敵な人だ…。だからこそ、今…本当の事を話したくもあります」 「一つだけ、お約束ください。クリス王女」アドベルが落とした視線をただ寂しそうな光を湛えつつ、クリスに向けながら、言葉を続けた。 |