=第三章=
[Oldie's Lost Trial]
第17話・赤の68標
「よく眠れましたか ?」
朝日あふれる道内のふもと、アドベルがそう言った。
その言葉に、アポロはただ無言で、また二人も無言であった。
「あなたは眠ったんですか ?」
エディルは呟いた。それにアドベルは無言で微笑んだ。
その行動に彼女は不審な視線向けつつもそれ以上の言及はしなかった。
「オルトの住まいは、ここより北へ半日ほど向かった所にあります」
「分かりました。では、皆さん馬車に乗ってください」
エディルの言葉にアドベルは微笑んでそう答えた。
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