=第三章= |
「アポロ殿とスティア様がプレイヤーですって…」 アドベルの姿がなくなった、この部屋の中、エディルの言葉が響く。 「彼は、王女の事をも、プレイヤーと言っていたのに、プレイヤーって何…」 もちろん、その問いに対して明確なる答えを知る…その存在はもうここにはいない。 スティアもかなり不満げな顔でもって、…アドベルの消えた壁をにらみつけるばかりで…。 アポロに至っては、消沈したように、…呆然と壁を見つめているだけだった。 「彼は、アポロ殿の兄なのですか?」 不意に、スティアが口を開く…。再度、 「アポロ殿、彼はあなたの兄なのですか?」 と、問いかけた。 |