=第四章=
[ADOBEL]
第6話・赤の91標

 

「ひどく話が飛び、長く、夢物語にも聞こえる話ともなります。そして、信じれないのなら信じなくとも構いません。信じなくとも、事実は捻じ曲げることはできないのですから」
 アドベルは、そう言って、腰を下ろすように3人に手を下に振る。
「まず、オルトの言った[AGOTOW]が星の民。これは、嘘です」
「嘘ですって?」エディルが、アドベルの言葉に呼応するが、彼はそれを気にせず言葉をつづける。
「空から来たというのは、本当です。でも、それは、[AGOTOW]だけではなく、…私たちすべてが、そうなんです。」
 そこまで言い、3人を見た…。そして、ゆっくりと息を吸い、アドベルは長く長く…語り始めた。

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