=第四章=
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第20話・赤の105標

 

 ふいに、スティアが目を覚ます。
 少しだけ冴えわたった感覚の彼女は、馬車酔いで少しだけ眠りについた分、眠りが浅かったのだろう。と、感じた。
 明日の事を思えば、もう一度、眠りにつくのがいいだろう。しかし、…。
 スティアはベッドを抜けた。何か、外が気になるのだ。…
 そして、馬車宿の外へと向かった。

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