=第四章= |
トゥア王女の件で、あの一室で 真実を知るべくに、スティアはアドベルを痛めつけた。 もし、あの時、アドベルがこの事実を告げたならば、 それは必ず、…ガイストの二の舞であるとするならば、 自分ばかりか、クリス王女も… すべてを知るからこそ、アドベルは全てを甘んじて受け、そして、耐え…耐え続け、…死ぬ。 王女ばかりか、そのさげすみ続けた自分も、そして、生き残る皆を守るために、死ぬ。 その事実を知るのは、3人だけで、そして、この出来事で称えられるのはアポロだけで、… アドベルは記憶どころか、姿形さえ知られていない…そして、誰の目にもとまらぬところで消えていく…。 |