=終章=
[終焉との決別]
第3話・黒の50標

 

「終わらせよう」
 アポロが腰より剣を引き抜いた。
 紫色の剣身が、その軍勢に呼応するように、艶めきを見せる中、それを天に掲げた。
「僕はそのために、ここへ来た!」
 稲光!そして、その紫電が天より走り、アポロの剣へ落雷する!
「そして、僕にできる唯一の事!この剣を振るうだけだ!!」
 そして、剣身を大地に振り下ろした!
 呼応するように、剣から紫色の衝撃波が飛び、進軍する[AGOTOW]にと襲い掛かる。
 衝撃波に触れた先から[AGOTOW]は土くれに変わり、崩れ…消えていく。

  たった、一振りの剣撃で、その絶望的とも感じられた軍勢のすべてを、アポロは消滅させたのだ。

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