=終章=
[終焉との決別]
第4話・黒の51標

 

「行こう!」
 剣柄を再度握りしめ、アポロが二人に声を上げる。
 その足は、しっかりと大地踏みしめ、迷いはなく、そして、一歩一歩と進めていく。
 エディル、スティアも互いを視線だけで意思を確認し、アポロの進む先にと歩を進めた。

 だがしかし、洞穴はそんな3人をさもあざ笑うように、その大口を開けたままであった。
 そして、3人を丸飲んだそれは、彼らを逃さぬようにと、その周囲を瘴気の壁でふさいでいった。

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