=終章= |
「分かっています、とも…」 ユーマの言い分に、アドベルは是正する。が、それを意にせず、アドベルは駆け出し、 「だから」 そして、大剣をユーマの胸に切っ先を押し当て、押し抜き、貫いて、 「私は…」 その違和感に気付いたユーマが、アドベルの顔を見た。 アドベルの右の目からは一筋の涙が流れ落ちていていき、…そのユーマを見つめながら、 「貴方の主能力を引き継いだ妹が病気で倒れた時、[毒殺]し、Adobizarの確定。その力を行使して、妹の体をこの大剣にと作り替えたんです」 と、語った…。 |