=終章=
[終焉との決別]
第27話・赤の126標

 

 2人の脳は、互いが認識できるよう、装置に組み込まれ、[地球]に設置された。
 2人は、認識しあった瞬間、憎悪が噴出した。
 互いを憎み、罵り、罵詈雑言の坩堝を産みだし、…。装置が二人の憎悪まみれの超能力を拡散させた。
 そして、それは、[人間]の思惑通りの事が起こった…。
 二人の精神に汚辱された大地からは目をそむけたくなる程の生物が産まれ、植物は毒素を吐き出すようになり、湖は住まう生物を溶かし呑み込み、…[AGOTOW]に感化された[地球の超能力者]達は、精神を病み、破壊衝動のみの能力ばかりが特化していった。
 [人間]達は嬉々として、それを操舵し、国々を襲った。

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