=終章=
[終焉との決別]
第32話・赤の131標

 

 ユーマのいた洞窟が最奥、と思われたが、さらに細く…隠された通路があり、
 抜けた先こそが、最奥。
 そこは、ただただ大きく、そして閉ざされた洞窟。
 その奥に、大型の箱型機械が鎮座していた。

  それこそが、[AGOTOW]
  普段であれば、憎悪を常にまき散らし、近づく事さえ許されぬ聖域であるが、
  今は、物語が終わり、…静観を見せていた。
  だからこそ、アドベルは何物の障害もなく、ここまでたどり着けた。…

 アドベルは静観を続ける装置を見据え、…一歩。進み出た。
 静観…。
 再び、一歩。
 静観…。
 そして、もう一歩…。
 …、静観…。???

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