=終章= |
を、アドベルは一身に受け止め、歩みを進めるため、…また一歩。 刹那、アドベルの体から、正確には、紫色の鎧から砂が噴出し、憎悪の本流で舞い上がる。 それは、…アドベルが取り込んだ[AGOTOW]の燃えカス。 物語の最初、軍団で押し寄せる有象無象の[AGOTOW]を吸収し続けた、最初の盾。 とにかく、吸収し続ける限りに取り込んだ[AGOTOW]を鎧の表面に押し広げ、憎悪を吸収させると、壊れ、風化し、微塵と消える。 もちろん、取り込みきれない憎悪があり、少なからずも、アドベルの体にと食い込んでいく。 憎悪がかすれば、顔の皮膚が裂け、血しぶきを上げるが、すぐに風化し、砂と舞う。 その行動を進めながら、一歩一歩と、歩みを進める。 |