=終章=
[終焉との決別]
第35話・赤の134標
最初の地点から、装置まで半分ほどの距離…。
最初の盾がいよいよ、…尽きる。
そして、近づくにつれ、強まる憎悪。
だから、第2陣の盾をアドベルは使い始めた。
吹き荒れる憎悪に砂塵が舞っていたが、次第に収まり、…素肌を傷つけながらも、アドベルの歩みは止まらない。
砂塵は止まった。しかし
ある瞬間、アドベルの後方にごとりと落ちる。
石像のようなもの。
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