=終章=
[終焉との決別]
第36話・赤の135標

 

 その背格好は、…イラブ。

  そして、イラブの石像が風化するころ、
  ついで、アラブの石像がごとりと落ちた。

  ただ、その頃には、鎧も耐久力が追いつかなくなってきたのだろう。…
  アドベルの裂傷も増えていき、その鎧自身もひび割れていくのが目に見えてわかりだす。
  もちろん、アドベルはそれにも意を介さず、歩み続ける。

 そして、そして、今度はウラブの石像が削げ落ち、…
   エラブも削げ落ちた。

 二人の脳を埋めるガラスケースまで、…視認できる程に近づけた時、
   …ユーマが落ち、砕けた…。

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