=終章=
[終焉との決別]
第49話・赤の146標

 

  一つの小さな白い砂山。
  その麓に、黄色い結ばれたリボンを…
  彼女は見つけたからだ。

 砂山の前まで歩み、跪き、リボンに手を触れる。
 結び目は固く、そして、小さな輪を作っていた。
 まるで、ここで髪を結いあげていた、と示すように。

 アドベルは、ここにいた。そう、この砂山が、アドベルだ。
 3人は悟った。

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