=閉幕=
第5話・黒の66標

 

 目の前に、鎧姿のクリス、そして、後ろにケルバーを筆頭にする城の常駐兵が規則正しく並んでいた。
 無言で対する中、エディルがまず馬車を降り、クリス王女に向い、敬礼を取る。
 そして、スティアがゆっくりと後ろから降り、エディルの横、クリス王女の眼前に立ち、敬礼を取った。
「王女、[AGHOTOW]の討伐、完了いたしました」
 スティアがそう進言した瞬間、常駐兵に若干どよめきが産まれる。

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