=第一章= |
アポロがガイストの剣を振るう。 その軌跡は紫の筋を残し、…それに触れた[AGOTOW]は消し飛ぶ。 そう、先程まで持っていた自分の剣では、数度と切りつけ[AGOTOW]は土くれに返っていた。が、 その剣は違った。 その剣に触れる度に[AGOTOW]は消滅していくのだ。 「…、…」 -我を突きたてよ- それが何を示すのか、わかった…。わかったからこそ、アポロは、 力の限りに地面へガイストの剣を振り突き挿す。 ドン!と、地響いた感があったかと思えば、空より紫電が堕ち、剣に直撃すると、地面を縦横無尽に走る。 闘技場のように開けた空間の中、…一体の大柄な[Violthi]がアポロの前に対峙する。 ソレを見据え、アポロは剣を構え、[Violthi]がその手に持つ棍棒を振り上げた。 |