=終章= |
青空の広がる廃墟の塔の元、止めている馬車に、エディルとスティアの姿があった。 そこには、アポロの姿はない。…そう、ないのだ。 それを確認するように、二人は、再び、洞窟にと視線を向けた。 「行きましょう…スティア様」 色々と考える事はある、…そして、納得できずとも、終わった事実が、ある。 [AGOTOW]は潰えたのだ。 その事実だけは、確かにあるのだ。 「スティア様」 手綱を取ったエディルが再び、声をかけると、スティアは洞窟に背を向け、帆の中にと入った。 パシンッ と、エディルが 馬車馬の手綱を打つと、 馬車は、二人を乗せ、ゆっくりと進みだしたのだった。 |