=第1章・第3部=
真吾
後悔はない。これは必然的であり、おかしい事でもない。
父親のしてきた事は正しい事であり、そして、父親を慕う人々には笑顔が絶えなかった。
父親は尊敬できる人であり、目標とすべき人であった。
そう、父親にあの兄という男は…
そして、兄という男は旅立った。[時空間]の先にある、祖父のいる並行世界へ。
様々な思慮を深めた結果、父親はこの答えを苦渋でもって、吐き出したのだ。
なぜ、それを自分が否定できるであろうか、…。
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