=第4章・第46部=
始まり

 

「警察にまかせるというのが定石だが、今回はこちらで確保をしたほうがよさそうだな」
 ナウの言葉に、真吾が腰を落とし、力をためる。しかし、「待て待て」と、ナウが制した。
「真吾が動けば早いのは知ってるが、ここは待ってくれ。真吾は一応、中学生だ。それが猟銃持った大の大人の男を1撃で伸した、なんてことやられたら、全国紙ものだ。今後の行動に障害がついてくる可能性が高い」
 ナウが真吾を諭し、腰の後ろに吊るしていたトランシーバーらしき機械を取り上げる。

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