=第4章・第57部=
始まり

 

「おい!ナウ、くっちゃべる暇があったら、手伝いなさい!重すぎんのよ!!」
 観戦する三人を尻目に、ツヅミの両脇へ腕を差し込み、鼻息荒くする久美が憤怒する。
「たくっ、いつものパワー自慢はどこに行ったんだよ。こんな時だけ、女の子臭だしやがって」
 久美の様に、はぁっと吐息をついたナウが、ツヅミの足を掴みつつ、小さく「まさか、ルビオラの子孫が来るとはな…」とぼやく。

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