=第5章・第4部=

 

「その裏では、異常小児愛癖を持ち、数件の事案を持っている。そして、数日前、連絡もなく無断欠勤が続いていた」
 ナウは再度座席に座り直し、言葉を締めくくる。
「その当日、買った。浚った。は、別にして、確実にルビオラの子供に接触した。そう考えて間違いないだろう。もっとも、女性の敵ではあったのだから、当然の報いではあると思うが…」
 ナウは嘲った笑いで空を仰ぐが、「さすがにあの死に方は、…無いな」視線はまっすぐに、真吾に向けたまま、呟いた…。
 静寂がしばらく続き、…ただ、再び、ナウが口を開いた。
「あれが魔法か」「そうです」
 ナウの短い質問に真吾は頷く。

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