=第3章・第17部= |
彼女の言葉に、「あなたも席に着きなさい」と促した後、久美達の向かいに座る五人に「お願いね」と、サインを送った。 「このような会を開いてくださる事に、お礼申し上げます。私はお知りかと思いますが、睦月影拡の息子の、夏辺冬也と申します。…そして」 と、右に顔を振り、「聖子」と黄緑色の髪の女性の名を言い、切り返し「優子」と、栗色の女性の名を言うと、各々、名前を呼ばれると共に、深々とお辞儀をした。 その後、冬也は首を後ろに振ると、真吾と少女が深々にお辞儀をし、 「先程、ご紹介しましたが、夏辺真吾です」 「夏辺美矢です」 と、告げる。 |