=第4章・第22部=
始まり

 

「さて、最初にセカンド・サードについて話す前に、前置きを説明しておかないといけないね」
 喫茶店に入り、ボックス席に座った五人は、注文をそつなく終わらせた後、ナウが話を切り出した。
「まず、だが。奈々美、平行世界というのは、どう思う?」
「平行世界?…よくスペースファンタジーとかに出てくる、アレ?」
「そうそう、パラレルワールドとも言うアレ。奈々美はどう思う?あると思うかい?」

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