=第4章・第24部=
始まり

 

「ん〜、便宜上で言えば、サードなんだよ。サード。俺もな。ただ、…セカンドの住人の子供だから、血筋的な事で言えば、セカンドとも言えるし、…中にはサードとセカンドの混血もある訳で、一概にこれだ。とは言えないね。ま、便宜上はサードだな」
「じゃあじゃあ、もう一つ!」ナウの返答に生返事一つも返さず、奈々美が少し楽しそうな感じで、ナウに質問を投げかける。
「つまり、私とかも平行世界に行けるってこと?」
 …ナウは、一瞬だまり、…横目で真吾を見た後、再度、一息、…ただし、先程の比ではないほど大きく深く…行い、奈々美にいつも見せるようなにやけた顔を見せる。
「可能不可能で言えば、可能。しかし、実現は[NO]だ」

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