それは何の音だったのだろうか
たぶん 自分の鼓動の音だったはずだ
だが、本当にそうなのであろうか
いや事実であるはずだ
なぜなら 自分の胸に手を当てて 確認しているのだから
なのに それでも信じられずにいる自分 こんなに早く鼓動しているのに
それは何の囁きであったのだろうか たぶん 彼女の囁きであったはずだ
なぜなら 彼女は 僕の傍らに立ち 耳元に…口を近づけているのだから
なのに
それでも信じられずにいる自分
彼女が自分の手を握っているはずなのに