=序章=

 

引出しの奥に閉まってあるもの
それが…僕にささやきかける

だしてほしい、だしてほしい…と

そう囁かれるたび
心うずき 心うずき
そして…消えていく思い

ただ その囁きを聞き取ろうとしても…
思い出せず
思い出せず

引き出しの中からは決して
出ることはなかった

そんな思い出があった


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