=第三章・第四部= |
50辺りで数えるのをやめた階段…。それを昇りきるころには、…昭汰は少しばかり後悔をした。 これをまた、降りるのか…と 「…」 そうはいっても、この学校に登校する生徒は、これをこなしているのだろう。そう思うと、なんだか、情けないような気もする。 気を取り直し、昭汰は正面にそびえる中央棟へと足を進めた。 「ここじゃ、そんなビル建てたって、田んぼの日照の邪魔でしょ」 「この建物も、十分、それに値するような気もするけどね…」 屋内は、静かなもので、秋風が吹き込むのだろう…。少しばかり、汗ばみが抑えられた。 |