=第六章・第十部= |
「どういう事です」 あれだけ笑いと拍手で満ちていた食堂は静まり返り、そして、その中で、昭汰は震える声で、言葉を発した奈右闇を見た。 「彼女は何者です。いえ、彼女たちは、…」 「一言でいえば、アンドロイドと言われるもの。言ってしまえば、[ShadowBlain]の製品、というものさ」 「アンドロイド?」 「もちろん、ただの…じゃないさ」 奈右闇が笑う。 そんな奈右闇の傍らにラナは歩み、そして、しとやかな笑みを昭汰に向けた。 「彼女は、ゴーレムと言われる、魔法人形、というものさ」 カレノ コトバガ アタリヲ ミタス 。 「君も彼女と接して、感じただろう?彼女はまるで扱く、人間であるかのように」 マワリハ カスミ ソシテ ナウヤミ ト ラナ シカ イナイ セカイ ガ ヒロガッテイク 「そうでも、言わないと、…この町は守れないから…」 「君は[お客様]だと言っただろう」 |