=第一章・第二部=
=[超時空要塞MACROSS/セレモニー]=
「…なるほど…」
その光景を彼の所属する大隊長のフォッカーは見ていた。
「あれが噂に聞く奴か…たいした実力だ」
目の前を飛び交う一機のヴァルキリーを目で追いつつも、目前の敵を撃破するフォッカーの口元が軽くゆがむ。
「しかし…あの戦い方は、良くはないな」
眼前のヴァルキリーが三角錐の群れに踊り出ては、弾幕の中を掻い潜り、次々と落としていく様に眉をひそめた。
「いつか、死ぬぞ…」
そう小さく呟いて、戦線に集中する。
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