=第二章・第二部=

=[超時空要塞MACROSS/帰還]=

 

「これは一体…」
 スカル11もまた、眼前の光景に息を呑む。分からないでもない…。
 マクロスの周辺に合ったすべてのもの全てを巻きこみ、フォールドが行われていたのだから…
 突如、宇宙空間に連れて来られた南アタリア島周辺の海水は一瞬で凍りつき、…巻き込むように島に点在する物質も凍りついていた。
「スカル7、11!!呆けている場合か!!一気に叩くぞ!!」
 俺もまた、スカル11と同じくあまりの光景に目を疑っていたが、リーダーの一括で正気に戻る。
 凍りついた島から敵機の噴射光が見える。彼らもまた、マクロスのフォールドに巻き込まれたようだった。
「スカル7、了解」
「ス、スカル11、了解!」
「スカルリーダーより各機へ!これより敵残存兵力の掃討を開始する!宇宙空間だからといって、気負うなよ!!」
 大隊を指揮する立場のリーダーが自分達を含めて、発信する。

  そう…、俺達にとって、宇宙での戦闘は…未知の世界…

 良くはない事だが、少々口元が歪む。…楽しくなりそうだから、…
 俺は、ガウォークで軽く助走をつけた後、飛行機形態であるファイターとなり、この宇宙へと舞いあがる。
 重力の存在しない空間に上ずった操縦をしてしまったが、すぐさま修正を行い、氷の廃墟と化した南アタリア島へと…再度飛びだっていった。

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