=第七章・第三部=

=[超時空要塞MACROSS/火星[MARS]]=

 

「緊急連絡!敵機、6時方向に確認。各ヴァルキリー隊戦闘準備、デストロイド部隊は、市民の安全を優先に、資材を搬入を急いでください」
「アポロ小隊!!」オペレーターのヴァネッサの通信の後、エマの通信が届く。
「アポロ小隊は、最終防衛ラインです!!、火星ベース内にて、第三防衛ラインを抜けた敵機を一撃たりとも逃さず撃破してください!!」
「アポロ3、了解!!」「アポロ2、了解!!」
 エマの任務内容とアポロ2、3の点呼を聞き、俺は正面モニターを見据えた。
「こちら、アポロリーダー!任務了解、これより作戦行動に移る!!2は三時方向、3は九時方向、各個分散、三方に別れ、敵機を撃破!!」
 そして、俺はバーナーを噴出する。
 火星であり、地球ほどのものではないが、久々の重力圏での戦闘、そして、変形を使えないアーマード装備、…あの氷塊での任務とはまた違った、制限された戦闘態勢に、にわかに頬が緩む。
「まずは、先制攻撃だ!!抜けてきた戦闘集団にミサイルをぶち込みまくれ!!」
 俺はそう命令を出した瞬間、アーマードの安全ボタンを解除する。
 バコンっと音を立て、両肩のアーマーが跳ね上がり、搭載されたミサイルが覗いた。
「弾幕で敵を威圧するんだ!!」
 標準定まりきらない中、俺はミサイルの発射ボタンを押す。
 無数に飛び出したミサイルが、乱れ飛び、…先行してきた一陣を捕らえ、…強力な爆発が起こった。
 強烈な爆炎のため、一瞬、感知レーダーが乱れを起こすが、直ぐに索敵を開始する。
「地球に戻るぞ!!、尻穴引き締めていけ!!いくぞ!!!!」

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